スピリチュアル起業家を目指しているなかで、エゴという言葉に出会ったことはありませんか?
エゴとは、自分のプライドや欲望、執着心によって生まれる心の声で、自我とも言います。
自分と他者を区別して、しっかりと「自分」というものを認識するために存在する意識で自分自身を守る意識だとも言われています。
過去の記憶や周囲の環境を基に、自分のプライド・価値を決めている意識なのです。
スピリチュアルな分野においては、度々「エゴを手放しましょう」と言われることがあります。
しかしエゴとは内なる自分の一つであるため、他の自分の内なる声と似ていて自分の魂の声と区別することが難しいのです。
そこで今回はスピリチュアル起業家が陥りやすいエゴの罠とその対処方法について紹介します。
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スピリチュアル起業家が陥りやすいエゴの罠とは?
スピリチュアル起業家は自分自身が持つスピリチュアル能力や知識を使って世のため人のために仕事をすることです。
それは素晴らしい事ですし、誇るべき職業なのですが、そういうスピリチュアル起業家だからこそ陥りやすいエゴの罠があります。
自分は特別な存在だと思い込む
先述した通りスピリチュアル起業家は自分が持つ能力や知識に誇りを持ち、多くの人に貢献したい!という気持ちが強いです。
これは素晴らしいことですし誇るべきことですが、その気持ちが強くなりすぎると「自分が他の人と違って特別な存在なんだ」と思い込んでしまうことがあります。
このような考え方はエゴによるもので自分自身を過大評価し他者を見下してしまうことがあります。
例えば「自分はスピリチュアルな能力や知識を持っているから」と、他の人よりも優れている、特別であると感じたり、自分の持っている能力や知識が絶対である、と思い込んでしまったりします。
このような態度は自分自身のエゴを膨らませるだけでなく、他の人に対して尊敬や理解を欠くことにもなりかねません。
この「自分が特別」というエゴの罠に陥ると、自分自身の価値観や信念が正しいと思い人に押し付けたり、批判や反対意見に耳を貸さなかったりするようになります。
これは自分の「エゴを守りたい」という気持ちからくる反応であり、自分の成長や学びを妨げてしまう行為でもあります。
さらに自分の成功や承認欲求を満たすことに執着しすぎて、本来の「人の役に立ちたい」という目的や意義を見失うこともあります。
スピリチュアル起業の目的や、人や社会に貢献できる素晴らしい職業なのですが、エゴの罠に陥ると自分の利益や欲望を優先的に考えるようになります。
自分は完璧であると思い込む
スピリチュアル起業家は、自分が提供するサービスや商品に対して高いクオリティと価値を求めます。
これはビジネスを展開するにあたって当たり前のことではありますが、その思いが強すぎると「自分は完璧であるべきだ」と思い込んでしまうようになります。
このような思考もエゴによるもので、完璧を求めるあまり自分を過剰に責めたり、失敗やミスを許せなかったりする傾向にあります。
例えば自分が提供するサービスや商品に対して100%の満足度を得たいと思ったり、自分の能力や知識に対して常に最新の情報やトレンドを得たいと思ったり、と常に完璧であり、一番でありたいという欲求が絶えません。
このような思考は、自分のエゴを膨らませるだけではなく自分に対して過度な期待や要求をかけることにもなります。
このエゴの罠に陥ると、自分に対して過度なプレッシャーやストレスをかけたり、自己否定や劣等感、自己肯定感が低い状態に陥ったりするようになります。
そのため自分の心身や感情のバランスを崩すことにもなりかねません。
また完璧主義は創造性や柔軟性をなくし、成長や変化への恐怖を生み出してしまいます。
そのためスピリチュアル起業家としての成長や挑戦のチャンスを逃してしまい、結果的にスピリチュアル起業が失敗に終わる、なんてことにもなりかねません。
スピリチュアル起業家がエゴと魂の声を区別する方法は?
それではエゴの声に惑わされることなく、スピリチュアル起業を成功させるためにはどのようにすればよいのでしょうか。
それはエゴの声と魂の声を区別することです。
エゴも自分の内側にある欲望や承認欲求などが固まったものなので、エゴの声と、自分の内側からくる本当の自分の声である魂の声と似ています。
エゴと魂の声を区別するための代表的な方法が2つありますので紹介します。
エゴの声と魂の声の特徴を知る
エゴの声と魂の声の違いは、その時の感情や視点が違うという点です。
エゴの声は自分の感情に左右されやすく不安や恐れ、怒りや嫉妬などのネガティブな感情を引き起こします。
エゴが自分のプライドや欲望を守ろうとするために、そのような感情が生じます。
またエゴの声は自分を中心に考え、自分の利益や欲望を優先します。
反対に魂の声は、自分の本質に繋がっているため、平和や喜び、愛や感謝などのポジティブな感情を引き起こします。
これは魂の声が真の自分や可能性を引き出そうとしているためです。
さらに魂の声は自分だけではなく他者や社会を思いやり、自分の使命や目的を導き出します。
このようにエゴの声と魂の声は感情や視点が異なります。
エゴの声は自分中心であり自分の利益や欲望しか考えてないですし、魂の声は真の自分と繋がり、自分を含めた人や社会を思いやる考えをしています。
エゴと対話する
エゴと魂の声を区別するもう一つの方法はエゴと対話をする、ということです。
エゴの声は自分にとって都合の悪いことや不快なことを避けたり、正当化したりしようとします。
しかし、エゴの声は言い訳や理屈が通っておらず、根拠や論理が欠けていることが多いです。
例えば「自分は特別な存在だから、他の人と合わせる必要はない」というエゴの声は自分を過大評価し、他者を見下しています。
しかし、自分が特別な存在であるという根拠もないですし、他者に合わせる必要がないという論理もありません。
そのためエゴの声に対して質問したり、反論したりすることで、矛盾を暴くことができます。
自分の中のエゴの声に「本当にそう思っているの?」「どういう根拠があるの?」「本当に自分のためになるの?」など質問を投げかけてみましょう。
エゴの声と対話することで自分が無意識に抱いている思い込みや偏見を見つけ出し、正すことができますし、また自分が本当に望んでいることや必要なことを見極めることができます。
スピリチュアル起業家としてエゴと上手に付き合うコツ
スピリチュアル起業家は、説明した通り自分を特別だと思う傾向が強く、エゴという心の罠に陥りやすいですが、それは決して悪い事ではありません。
自分の中にある「エゴ」を自覚することによって、自分自身の中にある無意識の思い込みや偏見に気が付くことができます。
重要なことは、エゴを否定したり抑圧したりせずに、エゴの声と魂の声を区別することです。
エゴの声に振り回されずに、魂の声に従って行動することです。
そうすれば、スピリチュアル起業家として、大きな成長に繋がりますし、本当の自分らしくビジネスを展開することができます。
以上が、スピリチュアル起業家が陥りやすいエゴの罠とその対処方法になります。
自分の中に「エゴ」が出てくるのは決して悪いことではありません。
上手くエゴと向き合い、自分の魂の声に従って行動することが大切です。
あなたのスピリチュアル起業を応援しております。