あなたはカバラという言葉を聞いたことがありますか?
カバラとはユダヤ教の神秘主義思想であり、世界の創造や神の性質、人間の魂などについて解釈するものです。
カバラは中世から現代にかけてユダヤ教やキリスト教に大きな影響を与え、現代でもスピリチュアルな視点から注目されています。
スピリチュアル起業家やそれを目指す人にとってカバラを知ることは、高次元の存在と繋がり豊で幸せな人生を創造するためのツールとなるでしょう。
そこで今回はカバラの基礎的な概念や歴史、実践方法などを紹介します。
カバラとは?
カバラとは冒頭でも書いた通り、ユダヤ教の神秘主義思想であり、世界の創造や神の性質、人間の魂など独自の解釈を持っています。
カバラはヘブライ語で「伝承」や「受け取る」を意味する「カバラー」という言葉から生まれました。
カバラは聖書やタルムードなどのユダヤ教の正典に隠されている秘密や象徴を解き明かすことで、神と人間の関係や宇宙の真理を探究する学問として発展しました。
カバラの主な内容は下記の通りです。
- 神学的カバラ
神の本質や属性、名前など神について論じているものです。
- 宇宙論的カバラ
世界の創造や構造、法則など宇宙について論じているものです。
- 心理学的カバラ
人間の魂や意識、感情など人間について論じているものです。
- 論理的カバラ
善悪や義務、報いについて論じています。
- 実践的カバラ
瞑想や祈り、儀式などを通じて神や高次元の存在と交流する方法について論じています。
カバラはユダヤ教だけではなく、キリスト教やイスラム教など、他の様々な宗教にも影響を与えています。
また現代ではニューエイジやスピリチュアル、オカルト的な分野でも注目されています。
カバラは古代から現代にわたるまで、私たちに多様な形で伝えられてきた思想です。
カバラの歴史
それではカバラは実際にどのように生まれ発展してきたのでしょうか。
実はカバラの起源は定かではなく、一般的には三世紀から六世紀あたりに始まり、10世紀頃にはほぼ現在のカバラの体系が完成した、と言われています。
先述しましたがカバラは、聖書やタルムードなどのユダヤ教の正典に隠されていた秘密や象徴を解き明かすことによって、神と人間の関係や宇宙の真理を追究する学問として発展していきました。
カバラの最も古いテキストである、と言われているのが「形成の書」です。
これはユダヤ教の口伝律法の一部であり、創造期に関する神秘的な解釈を集めたものになります。
形成の書は1世紀に言及され、6世紀にテキストにおこされ、10世紀には解説が書かれました。
12世紀には宇宙論と神学的考察も組み込まれ、カバラが生まれたとされています。
そして「ゾーハル」という本はカバラの歴史の中で最も影響力のある本だと言われています。
これは13世紀にスペインで書かれたと言われているカバラの主要な文書であり、生命の木やセフィロトなど、カバラで用いられている重要な概念や象徴を詳しく説明しています。
ゾーハルはカバラ思想を発展させ、ユダヤ教やキリスト教など様々な宗教にも大きな影響を与えました。
カバラは「理論」「瞑想」「魔術や魔法」の3つに分類されると言われています。
理論では精神的な領域に関する知識を扱っています。
瞑想では神の名前や文字列などを用いて高い意識状態に達する方法を扱っています。
魔法や魔術では様々な記号や呪文、神の名前を使って自然などに影響を与える方法を扱います。
カバラは紙と繋がるための旧約聖書の探求者が自身が歩む自己探求の道を表したものであるとも言われています。
カバラの基本的な概念
それではカバラに用いられている基本t根来な概念について紹介します。
生命の樹
生命の樹はセフィロトの木とも呼ばれ実際に見たことがある人も多いでしょう。
生命の樹はカバラの中核をなす象徴的な図であり、神の無限なる存在から物質的な世界までの創造の過程を示しています。
生命の樹は10個の球体(セフィラ)と22本の小径(パス)から構成されており、それぞれ神の属性や宇宙の法則を示しています。
生命の樹は魔術や占いの占術である占星術、数秘術、タロットなどにも応用されています。
セフィロト
生命の樹でも紹介しました、10個の球体であり、神聖なるアツィルトの段階を示しています。
セフィロトはそれぞれヘブライ語で名前が付けられ、それぞれに意味や象徴が与えられています。
例えば第一セフィラはケテル(王冠)と呼ばれており、至高の神や無を意味します。
第六セフィラはティフェルト(美)と呼ばれ、調和や美しさを意味しています。
ゲマトリア
カバラにおける数秘学的な方法であり、ヘブライ文字に数字を対応させて単語や文章の数字的な意味を求めるものです。
ゲマトリアでは同じ数値を持つ単語や文章の本質や関係が同じであると考えられています。
カバラの実践方法
それではカバラを日常生活に活かし実践していくためにはどうすればいいのでしょうか。
カバラの実践方法は様々なですが、その中でも私たちが比較的簡単に始められるものとして「数秘術」や「タロットカード」があります。
タロットカードは生命の樹やセフィロトと密接に関係しており、カードを引くことで自分の内面や未来に関するヒントやアドバイスを得ることができます。
数秘術ではヘブライ文字に数字を当てはめて単語や文章の数字的な意味を求める方法であり、自分の名前や生年月日から運命数を計算して基本的な性格や運勢を知ることができます。
注意点
カバラを日常的に取り入れるのは何も問題はないのですが下記の点に注意する必要があります。
まずカバラはユダヤ教の伝統的な思想に基づくものであるため、ユダヤ教の教えや文化に敬意を払うことが大切です。
またカバラは単なる占いや魔法ではなく、神と人間の関係や宇宙の真理を探究する学問であることを忘れないでください。
カバラは奥が深いので独学で学ぶのではなく、同じようにカバラに興味を持つ人と交流したり、信頼できるメンターや団体に参加したりすることをおすすめします。
カバラと自己啓発
カバラを学び、自分自身や世界について深く理解することで、自己啓発の効果を得ることができます。
まずは自分自身や他者への理解や共感が深まります。
カバラでは人間は10個のセフェラに対応する10個の魂を持っていると言われています。
これらの魂はそれぞれ異なる機能や目的を持ち、人間の性格や行動に影響を与えています。
カバラでは自分自身の魂の構成やバランスを知ることができ、自分の本質や目的を理解することができます。
また他者の魂の構造やバランスも理解することができるます。
これにより自分自身や他者への愛や尊敬が増し、人間関係が良好になります。
さらに自分自身や他者への影響力が高まります。
カバラでは、人間は神と同じ創造力を持っているとされています。
しかし、人間はその創造力を無意識に使ってしまい、自分や他者に望ましくない現実を引き寄せてしまうことがありますがカバラでは、自分の創造力を意識的に使う方法があります。
これは魔術的カバラと呼ばれます。
魔術的カバラを実践することで、自分や他者に望ましい現実を引き寄せることができます。
これにより、自分自身や他者への影響力が高まります。
以上のようにカバラを深く理解し学ぶことで、スピリチュアルな理解も深まりますし、自己啓発の効果も得られます。
カバラは難しいと感じるかもしれませんが、スピリチュアル起業を目指すなら知っておいて損はないでしょう。