夢は不思議なもので、見たことのあるものやないもの、起こるかもしれないことや起こらないこと、すべてが入り混じっています。
夢はただ眠っている間に見るだけではなく、自分の心や魂に関係するものでもあります。
夢を占うことで、自分の中に隠されたメッセージを読み解くことができるかもしれません。今回は、夢を占う「夢占い」についてお話します。
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夢を見る理由は?
夢を見る理由は科学的にもスピリチュアル的にもまだ完全にはわかっていません。
科学的には、夢は脳が記憶を整理するために見ているという説があります。
過去に経験したことや見たことが夢の中で再現される、というわけです。
そのため、現実とは違う夢を見ることもあります。 また、疲れていたり眠りが浅かったりするときには夢を見やすいと言われています。
しかし、そういう説明では説明しきれない夢もあります。例えば、「予知夢」です。
予知夢とは、夢で見たことがそのまま現実に起きる、という夢です。他にも同じ夢を繰り返したり、前世の記憶を見たりすることもあります。
夢は神や霊などの高次元の存在とつながっているという考え方もあります。
高次元の存在からのメッセージ
スピリチュアルな視点からすると、夢を見ている時は高次元の存在から何か教えてもらっているのかもしれません。
高次元の存在は自分の魂に関係することや未来に関係することを夢で伝えてくれるのです。
自分の潜在意識との対話
また、夢を見ている時は自分の潜在意識と対話しているという考え方もあります。
人間には表面的な意識(顕在意識)と深層的な意識(潜在意識)があると言われています。表面的な意識は自分が普段考えたり話したりしている意識です。
深層的な意識は自分でも気づいていない感情や本能や記憶がある意識です。
例えば赤ちゃんの頃に火傷をしたけど忘れてしまった場合でも、大人になって火が怖いと感じることがあります。
それは深層的な意識に火傷の記憶が残っていて恐怖を感じさせているからです。
このように人間の意識の大部分は深層的な意識で占められていると言われています。
本当の自分を知る
前述したように、夢は高次元の存在からのメッセージだったり、自分の深層的な意識だったりします。
だから、夢で得られた情報は「何かに気をつけろ」「何かを教えてくれている」「本当はどうしたい」「本当はどう思っている」ということがあるかもしれません。
自分が見た夢を「ただの夢」と思わないで、覚えていることをまとめてみましょう。すると、自分の本当の姿や欲望や意思や考えがわかるかもしれません。
夢にはたくさんの情報が隠れている
最初にも言いましたが、夢はただの夢ではありません。夢は高次元の存在からのメッセージだったり、自分の深層的な意識だったりするからです。
だから、夢には自分の人生に役立つヒントが隠れていることがあります。 例えば「好きな人が出てくる」という夢を見たとします。
その好きな人が夢の中でどんなことをしていたか、自分も一緒にいたか、見ているだけだったか、で夢の意味が変わってきます。
好きな人から愛されることを示しているのか、逆に別れることを示しているのか、などなど夢の内容から色々なことがわかります。
また有名な数学者「ラマヌジャン」も夢で女神に数学の公式を教えてもらったそうです。他にもミシンを発明した人も夢からアイデアを得たそうです。
このように世界には夢から成功した人もたくさんいます。
ラマヌジャンは高次元の存在に助けられたと言えますし、ミシンを発明した人は深層的な意識にアイデアがあったと言えます。
このように「ただの夢」ではなく、「大切な夢」だと思ってみましょう。
夢の種類
夢は様々な種類があります。夢の中で見たものや感じたことには、何か意味があることが多いです。
夢の種類や特徴、夢から学べること、夢を見た後の対処法などを、具体的な例を挙げて説明していきます。
予知夢
予知夢は、将来起こることを予め夢で見ることです。正夢とも言います。
予知夢には、災害や事故などの不幸なことを予め知らせるものや、宝くじが当たったり、好きな人から告白されたりするような幸せなことを予め知らせるものがあります。
予知夢の見分け方は、現実に起こりそうな内容であること、起きた後も鮮明に覚えていること、その夢が気になって忘れられないこと、などです。
災害や事故の夢を見たら、デジャブを感じたら注意してください。
もし日時や時間、場所などがはっきりしている場合は、メモしておいて気を付けるようにしましょう。
良い予知夢の場合は、願望夢と間違えることもあるので、「叶えばいいな」と思っておくくらいがちょうどいいです。
警告夢
警告夢は、自分や身近な人に何か危険が迫っていることを知らせる夢です。
予知夢でも紹介した災害や事故の夢も警告夢の一種です。
また、実際に災害が起きなくても、地震が起きる夢などは、トラブルに遭う可能性が高いことを示しています。
災害の夢を見たら、普段より注意深く行動しましょう。 例えば、歯が抜ける夢は、自分や大切な人に不幸が起きることを暗示しています。
歯は健康や寿命の象徴ですから、歯が抜けるということはそれらが失われることを意味します。
他には髪の毛が抜ける夢も警告夢です。髪の毛は生命力や精神力の象徴ですから、髪の毛が抜けるということはそれらが低下することを意味します。
逆夢
逆夢は、夢で見たことと反対のことが起きる夢です。
例えば試験に落ちる夢を見て現実では合格したり、逆に試験に合格する夢を見て現実では落ちたりするような夢です
。逆夢と正夢(予知夢)を区別するのは難しいです。
正夢にしたい場合は人に話さない方がいいと言われています。
人に話すと、「そんなことあり得ないよ」と否定されてしまう可能性があります。
それで自分も「あり得ない」と思ってしまうと、正夢になりにくくなります。 逆に逆夢にしたい場合は人に話す方がいいと言われています。
人に話すと、「そんな悪いことは起きないよ」と励まされたり、アドバイスをもらったりできます。
それで自分も「起きない」と思えると、逆夢になりやすくなります。
吉夢
吉夢は、幸運が訪れることを知らせる夢です。
有名な吉夢としては、初夢に見ると縁起がいいと言われている「一富士二鷹三茄子」がありますね。
富士は不死の象徴で、長寿や健康を意味します。鷹は権力者の象徴で、出世や成功を意味します。
茄子は成すの象徴で、願いが叶うことを意味します。これらの夢を初夢に見ると、一年間幸せになれると言われています。
また、凶夢に見える「自分が死ぬ夢」も実は吉夢です。「死」とは終わりではなく始まりの象徴で、新しい人生やチャンスが訪れることを示しています。
自分が死ぬ夢を見たら、今までと違うことに挑戦してみましょう。
他には虹の夢も吉夢です。虹は幸福の象徴で、そのシンボルが夢に現れるのは、幸せなことが起きることや、夢が叶うことを知らせています。
また、キレイな青空の夢も同じです。
何か迷っていることや悩んでいることがあれば、それが解決して、心が晴れやかになることを知らせています。
凶夢
凶夢は、不運や不幸が訪れることを知らせる夢です。
警告夢と似ていますが、もっと非現実的な内容の夢です。
例えば亡くなった人と川を渡る夢は、体調が悪くなることを知らせています。
亡くなった人と川を渡るというのは、三途の川を渡るということで、死に近づくことを意味します。
また亡くなった人が手招きする夢も凶夢です。
これは生命力が弱っていることを知らせています。
亡くなった人が手招きするというのは、あの世に連れて行かれるということで、危険な状態にあることを意味します。
虫が大量発生する夢も凶夢です。ストレスや疲れが溜まっている時に見やすい夢です。
実際に「最近疲れている」と感じる時によく「大量の蜘蛛に囲まれる夢」を見る人もいます。
悪夢
ホラー映画のような怖い夢や、殺人鬼や怖い人に追われる夢などは「悪夢」と呼ばれます。
これは少し「凶夢」と似ていますが、違います。
このような夢は寝ている時に苦しくなっている時や、心にストレスがある時に見やすいです。
でも、殺される夢は自分が死ぬ夢と同じで「吉夢」なので、「悪夢」だからといって全部悪いとは限りません。
また、ホラー映画を見た後に寝ると、その時の恐怖が夢にも出てくることがあります。
願望夢
これは自分が望んでいることが夢に出てくることです。
「予知夢」と似ていますが、現実ではなかなか叶わないことが多いです。
例えば、会いたいアイドルや俳優さんと夢の中で恋人になったりするのも「願望夢」です。
現実では無理だからこそ、夢で見ることになります。
不安夢
これは夢の中でも起きた後でも不安な気持ちが残る夢です。
「悪夢」や「凶夢」、「予知夢」の悪い方と似ていますが、違います。
「悪夢」や「凶夢」ほど怖くないし、「予知夢」ほど現実的でもありません。
現実で何か不安なことがある時に見ることが多いです。
明晰夢
これは「夢だ」とわかっている状態で見る夢です。
自分でコントロールできれば、自分の好きなように夢の中を動き回れます。
明晰夢を見れるようになれば、自分の心の奥底ともっと仲良くなれますし、高い次元からのメッセージも聞けるかもしれません。
ただし、デメリットもあります。
睡眠がうまくできなくなったり、現実と区別がつかなくなったりすることもあるそうです。
明晰夢を見られるようになっても、ほどほどにしましょうね。
注目すべき要素
上で説明したように、夢には意味があります。
でも、全部覚えておくのは大変ですよね。
だから、注目すべき要素を教えます。
- 登場人物
誰が出てきたかは重要です。自分か、家族か、恋人か、友達か、知らない人か、有名人かなど、人によって意味が違います。
- 行動・行為・状態
次に何をしているかやどんな状況かも重要です。
誰が何をしているかや何をされているかやどんな状態かなど、細かいことで意味が変わります。
- 感情・五感
夢の中で感じたことや起きた時に感じたことも大切です。
夢の中で楽しかったり、起きた時にすっきりしたりするのか、怖かったり、冷や汗をかいたりするのかなど、自分の感覚や感情も大切です。
- 場所・風景
どこで何をしているかやどんな景色を見ているかも大切です。
お祭りに行ったり、海や山に行ったりするのかなど、場所や風景も覚えておきましょう。
- ・生き物・アイテム
生き物やアイテムも印象に残るものは覚えておきましょう。
りんごを食べる夢とみかんを食べる夢では意味が違いますし、犬や猫などの動物も意味が違います。
- ・色・数字・シンボル
夢がモノクロかカラーかでも意味が違いますし、カラーの夢でも特に目立つ色があればその色に意味があります。
数字は日付や時間などに関係していることもありますし、夢の中で気になった数字も意味があるかもしれません。
シンボルは何となく印象的なものは意味を持っている可能性が高いです。
これで夢占いについて説明しました。子どもの頃から見ている夢ですが、意味やヒントやチャンスが隠れていることがあります。
夢を見ると楽しくなりますよね。 夢を見たら、どういう意味なのか調べてみましょうね。