あなたは「黄金の夜明け団」という集団を知っているでしょうか。
占い師としてスピリチュアル起業を目指している人ならば知っているかもしれません。
黄金の夜明け団とは19世紀末にイギリスで創設された西洋魔術結社のことです。
今回はスピリチュアル起業を目指すなら知っておいて損はない「黄金の夜明け団」について紹介します。
黄金の夜明け団とは
スピリチュアル起業家としてせいこうするためには、自分の魂や宇宙とのつながりを深めることが重要です。
そのためには古くから伝わるスピリチュアルな知識や技法を学ぶことが大切です。
そんな知識や技法の源の一つが黄金の夜明け団です。
黄金の夜明け団とは、19世紀末にイギリスで創設された西洋魔術結社で、現代のオカルトや魔術に大きな影響を与えました。
この結社は、暗号文書に基づいて教義や儀式を作り、高次元の存在との交信ができることを主張していました。
また男女平等の原則を採用し、多くの著名な文化人や知識人が参加しました。
黄金の夜明け団は、様々な種類の魔術を行ったと言われています。
例えば高次元の存在や霊的存在を呼び出す魔術、エネルギーを充填する魔術、未来や隠れた真実を知るための魔術などです。
これらの魔術は、自分の内なる力や宇宙の法則を理解し、自分の願望を実現するのに役立ちます。
そのため黄金の夜明け団の歴史や教義、魔術や儀式を知ることは、スピリチュアル起業家やそれを目指す人にとって重要なのです。
黄金の夜明け団の歴史と教義
黄金の夜明け団は1888年にイギリスで創設された西洋魔術結社です。
創設者はフリーメイトのウィリアム・ロバート・ウッドマン、ウィリアム・ウィン・ウェスト、マグレガー・メイザースの三人です。
彼らは、古代から現代までの隠秘学知識※を綜合し、カバラを中心にした教義を作ったと言われています。
また黄金の夜明け団は三つの階層からなる組織でした。
第一階層は「黄金の夜明け」で、一般団員が基礎的な教義や魔術を学んだとされています。
第二階層は「紅薔薇黄金十字」で幹部団員がより高度な魔術を実践したとされています。
第三階層は「秘密の首領」で、神秘的な存在が在籍するとされていました。
※隠秘学とは:精神世界や自然について近代科学でも分かっていない未知の様々な現象を探求し、そこで得た秘密の知を媒体として、宇宙や自然、人間の現実をより高次元の世界へと変容させようとする信仰や理論、技術のことです。
教義について
黄金の夜明け団は暗号文書に基づいて教義や儀式を作りました。
これらの文書は、ウェストコットが古書店で見つけたと言われておりますが、実際にはウェストコット本人が作ったものだという説もあります。
また、秘密の首領と称する高次元や霊的な存在との交信を主張しましたが、これもメイザースが捏造したものだという説もあります。
黄金の夜明け団は、多くの著名な文明人や知識人が参加しました。
例えば詩人のクロウリーやイェイツ、小説家のブラム・ストーカー、女優のフローレンス・ファーなどです。
しかし、1900年ごろに内部分裂や教義暴露などの問題により崩壊したとされています。
しかし黄金の夜明け団の作った伝統は、崩壊後も継承されたり、それを基に発展したりしています。
黄金の夜明け団の魔術と儀式
黄金の夜明け団は様々な種類の魔術を行ったと言われています。
その中でも代表的なものをいくつか紹介します。
魔術
- 召喚や喚起
高次元の存在や霊的な存在を呼び出す魔術です。
召喚は天使や大天使などの高次元の存在を呼び出し、喚起は元素霊など低次の霊を呼び出すことができたと言われています。
呼び出した存在に対して、質問したり協力を求めたり、時には命令したりすることができました。
この魔術では神名やシンボル、祈祷文などを用いて、高次元や霊的な存在と交信を行ったとされています。
- 護符聖別
エネルギーを充填する魔術です。
護符は紙や金属などにシンボルや文字を書いたもので、特定の目的や意味、意図を持ちます。
護符聖別では、護符にエーテル(気)や霊力を注入して、その効果を高めていたとされています。
この魔術では、呼吸法やイメージ喚起などを用いて、自分のエーテルのコントロールを行います。
- 占術
未来や隠された真実などを知る魔術です。
占術はタロットカードや占星術などの占い道具や方法を使って、自分や他人の運命や状況を読み解いていきます。
占術は占いだけではなく、直感力や想像力を養成する目的でも行われていたと言われています。
この魔術では、高次元や霊的な世界とのつながりを深めていたとされています。
儀式
黄金の夜明け団は儀式魔術を重視していたと言われています。
儀式魔術とは、神殿と呼ばれる場所で儀式を司る人が特定の式仕様に従って行うものです。
儀式魔術では、開式・中央点・閉式という三つの段階があります。
- 開式
儀式の準備段階です。開始宣言や追儺儀式で場を浄化し、最初の浄化と聖別で儀式を司る人や参加者を清めます。
周行で光の渦動を導入し、礼拝で宇宙の主を称えたとされています。
- 中央点
儀式の本番の段階です。
召喚儀式で高次元の存在や至高者を呼び出し、主要作業で目的に応じた魔術作法を行ったと言われています。
- 閉式
儀式の終了段階です。
最終浄化と聖別で場や人々を清めます。
逆周行で光の渦動を解消し、礼拝で宇宙の主に感謝をします。
退去許可を行い高次元の存在に帰還を促し、追儺儀式で場から不要なものを払います。
閉幕宣言で儀式を終了します。
黄金の夜明け団の伝統と影響
黄金の夜明け団は1900年ごろに内部分裂や教義暴露などの問題が起こり崩壊しましたが、その後もその思想や伝統や継承されていますし、それから発展もしています。
その影響はオカルトや魔術に関する著作や作品、現代のオカルト愛好家やスピリチュアル家にまで及んでいます。
- 後継結社や流派
黄金の夜明け団から分裂したり、その思想や教義を引き継いだりした結社や流派は数多く存在しています。
例えばメイザースが創設したアルファ・エト・オメガや、クロウリーが創設したアストラム・アルゲンタム、レジナルド・ガードナーが創設した暁の星、イスラエル・リーガードィが創設した聖黄金の夜明けなどがあります。
これらの結社や流派は黄金の夜明け団の思想や教義を発展させたり、他の思想と融合させたりして、現代まで存続しているのです。
- 著作や作品
黄金の夜明け団に関係した人物やその思想や教義に影響を受けた人物は多くのオカルトや魔術に関する著作や作品を残しました。
例えば、イェイツは詩や戯曲に神秘的な要素を取り入れたと言われています。
クロウリーは自分自身を「大いなる獣」と称し、「法の書」などの魔術的な書作を発表しました。
ディオン・フォーチュンは「神秘主義入門」などのオカルト的な著作や「海と霧」などの小説を書きました。
- オカルト愛好家やスピリチュアル家
黄金の夜明け団は、現代のオカルト愛好家やスピリチュアル家にも大きな影響を与えています。
例えば、ニューエイジ運動では、黄金の夜明け団が使ったタロットカードや占星術などが幅広く使われています。
またネオペイガニズムでは、黄金の夜明け団が使った四代元素などが重視されています。
さらにポップカルチャーでは黄金の夜明け団が題材となった映画や漫画などが製作されています。
以上が黄金の夜明け団の紹介となります。
黄金の夜明け団の名前はスピリチュアル起業家を目指していたら、よく聞くことがありますし、占いの書籍などでも名前が出てくることがあります。
興味がある人は詳しく調べてみることで、よりスピリチュアルへの理解を深めることができますし、名前や簡単にどんな団体か知っているだけでもスピリチュアル起業に役立てることができますよ。