「怒り」という感情は誰もが持っているもので自然な感情の一つです。
しかし怒りっぽくなったり、コントロールできなくなったりすると、自分自身だけではなく他の人にも迷惑をかけるなど様々な問題を引き起こす可能性があります。
過剰な怒りは以下のような影響を与えることがあります。
- 身体的な影響
過剰に怒りを感じる状態が続くと身体に負担がかかり高血圧や心臓病、消化器病などの健康リスクが高まると言われています。
そして免疫力が低下し感染症にかかりやすくなったり、睡眠障害や頭痛、筋肉痛などの不快な症状が出ることもあります。
- 精神的な影響
過剰に怒りを感じる状態が続くと、精神面にも負担がかかり、うつ状態や不安、自己嫌悪などのネガティブな感情が増えます。
また自己コントロールや集中力も低下し判断力や記憶力が行われる可能性もありますし、自暴自棄や依存症などの危険な行動に走る可能性も高まります。
- 社会的な影響
過剰に怒りを感じる状態が続くと、家族や友人、同僚や上司など人間関係が悪化する可能性があります。
怒りを感じやすい状態だと、暴言や暴力に繋がりやすくなりますし、いじめやハラスメントなどの対人問題も発生しやすいです。
人からの信頼や尊敬、愛情や支持など今まで積み上げてきたものが壊れる可能性もあります。
このように、怒りは自分の幸せや成功を妨げる大きな障害となります。
ではどうすれば怒りという感情をコントロールできるのでしょうか。
それは「アンガーマネジメント」です。
そこで今回は「怒り」の感情を上手くコントロールしスピリチュアル起業を成功させるためにアンガーマネジメントについて解説します。
コンテンツ
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントとは、怒りの感情を上手くコントロールするための心理トレーニングです。
怒りは私たち人間にとって自然な感情ですが、意外にもコントロールできない人が多く、自分自身が持つ怒りの感情に悩んでいる人が多いのです。
しかし怒りの感情をコントロールできないと冒頭で書いた通り、人間関係や仕事など、あらゆる場面に悪影響を及ぼすことがあります。
そこでアンガーマネジメントを用いて、自分の怒りの原因や傾向を理解し怒りを表現する方法や対処方法を学ぶことで、怒りと上部に付き合うことを目指します。
アンガーマネジメントの歴史
私たちの持つ「怒り」という感情が持つ影響力について古代の哲学者や宗教家、そして現代の心理学者たちが対処方法を調べ助言を行っています。
実際にアンガーマネジメントが発展し活用され始めたのは1970年代の米国で古典的な精神療法に基づき作られました。
当時はアンガーマネジメントという明確な言葉は普及しておらず、メンタルヘルスプログラムから発展したという説が有力です。
しかし2001年に起きた世界同時多発テロ事件が起き、その影響で起きた社会不安により、米国国内で一気に普及したと言われています。
現在では心理トレーニングとして教育やスポーツ、政治や司法など幅広い分野で活用されています。
アンガーマネジメントの3つのポイント
アンガーマネジメントを行う際に重要なポイントが3つあります。
- 衝動をコントロールする
怒りを感じたときに衝動的に反応や行動しないようにコントロールすることです。
有名な方法は「6秒ルール」です。
人は怒りを感じたら、脳内でアドレナリンという興奮物質が大量に分泌されます。
それにより興奮してしまい、冷静ではいられない状態になってしまいます。
このアドレナリン分泌のピークが怒りを感じてから約6秒後である、と言われています。
そのため怒りを感じてから最初の6秒を耐えることができたら、あとは少しずつ怒りのピークが過ぎていきます。
怒りを感じたらすぐに心の中で6秒数え、衝動をコントロールするのです。
- 思考をコントロールする
衝動のコントロールの次に必要なのは思考をコントロールする、ということです。
思考のコントロールとは簡単に言えば怒りを感じる範囲を狭め、許せる範囲を広げる、ということです。
人は「〇〇するべきである」という価値観を誰しも持っています。
その「〇〇するべきである」という自分の価値観に反した行動や言葉をぶつけられたときに人を怒りを感じる傾向にあります。
しかしこの自分の価値観や考え方を見直すことで許容範囲を広くすることができます。
まずは自分の「怒ること/怒らないこと」を正しく把握しましょう。
それが把握できたら次は最初に書いた通り許容範囲を少しずつ広くしていきましょう。
- 行動をコントロールする
思考のコントロールで自分の「怒る/怒らない」の範囲が分かったら、次に必要なのは行動のコントロールです。
行動のコントロールとは「怒り」の感情のままに行動せず、自分の意思で「どのように行動すればいいのか」を考え選択することです。
例えは大切な約束の日に悪天候でだった、交通機関の遅延があり待ち合わせに遅刻した、など怒りや苛立ちを感じるけれど怒りのままに行動しても何も変わらないですよね。
自分が怒ることで問題が解決するのか、自分が怒ることで相手が何か変わるのか、その点に意識を向け冷静に分析してみましょう。
自分が怒っても解決しないこと、変わらないことは、怒る以外の「解決する」「変わる」行動に目を向けていきましょう。
アンガーマネジメントの方法
冒頭でも書いた通りアンガーマネジメントとは、怒りをコントロールするための心理トレーニングです。
DV防止やパワハラ防止など様々な場面で注目を集め、実際にアンガーマネジメントを取り入れている企業も増えています。
アンガーマネジメントは様々な方法や技法がありますが、今回は代表的なものを紹介します。
呼吸法
呼吸法とは怒りを感じたときに、6秒間深呼吸することで衝動をコントロールしたり、複式呼吸や逆複式呼吸を行ったりすることで自律神経のバランスを整える効果があると言われています。
また私たちが常に行っている「呼吸」を意識的に行うことが「呼吸法」であり、身体技能の向上や心的機能の活発化、精神の鎮静など様々な効果が期待できると言われています。
リラクゼーション法
リラクゼーション法とは、筋肉や神経の緊張をほぐしてリラックスする方法です。
リラクゼーション法には、自律訓練法やプログレッシブ・マッスル・リラクゼーションなどがあります。
リラクゼーション法は怒りによりストレスや不安を軽減し癒す効果があります。
認知行動療法
認知行動療法とは、認知に働きかけ気持ちを楽にする精神療法、心理療法の一つです。
認知とは、ものの受け取り方や考え方という意味で、認知行動療法では自分の物事の受け取り方や考え方に歪みがないか検証し、思考のバランスと取ってストレスに上手に対処できるようにします。
認知行動療法は、怒りの原因や影響に対して問題を解決する能力を高める効果があります。
アンガーマネジメントの効果とメリット
それでは次にアンガーマネジメントの効果とメリットを紹介します。
ストレスの軽減
アンガーマネジメントにはストレスや不満を軽減させる効果があります。
怒りの感情はストレスや不満の表れの一つです。
怒りを感じた時に、アンガーマネジメントを行い、怒りの原因や辞自分の価値観を客観的に見つめ直すことで、感情を整理することができます。
また怒りを感じる前に自分の「悲しい・寂しい・不安など」の感情に気づくことで感情の蓄積を防ぐことができます。
自己肯定感の向上
怒りの感情は自分の価値観や考え方、期待が裏切られたときに起こることが多いです。
そのためアンガーマネジメントで怒りの感情をコントロールすることで、自分の価値観や考え方、期待を見直すことができます。
自分の価値観や考え方、期待を客観的に認識し、それに合わせて行動することで自己肯定感が向上します。
自己肯定感が高まると自信やモチベーションが高まります。
人間関係の改善
怒りの感情をそのままにしておくと、人間関係にも影響を与えます。
アンガーマネジメントを行い怒りをコントロールすることで、相手の気持ちや立場を理解することができます。
相手の気持ちや立場を理解することで、コミュニケーションが円滑になり人間関係が改善されます。
また怒りをコントロールすることで冷静な判断や問題解決ができるようになり仕事の質や効率も向上します。
以上がアンガーマネジメントについての紹介です。
自分の怒りを上手くコントロールしてスピリチュアル起業への成功へ活かしてくださいね。